海外への中古車輸出では、さまざまな検査が求められます。
その中でもオーストラリア、ニュージーランド、フィジー向けの車輛に必要な検査がヒートトリートメント検査です。
(5月~9月までのニュージーランド向け車両は検査対象外になります)
ヒートトリートメント検査はその名の通り、熱処理のための検査です。
熱処理を行う理由は害虫駆除。
これまでに熱処理を施さない中古車から害虫が発生し、問題になるケースがありました。
その国では当たり前に生息している虫も、外国では外来種持ち込みとして扱われたり、生態系に影響を与えたるする恐れがあります。
このようなトラブルを防ぐため、オーストラリアやニュージーランド、フィジーではヒートトリートメント済の車に限定して、輸出許可を出しています。
具体的には60℃以上の高温で、10分以上しっかり熱処理を行います。
この工程で目に見えない部分に潜む害虫を完全駆除!
安心安全に車を届けられます。
ヒートトリーメントが終わった車は1時間ほどかけてクールダウン。
処理済みの車が並ぶ様子も、すっかり見慣れた光景になりました。
日本で車に乗っていても、虫が入り込んでしまうケースが多々あります。
ヒートトリートメントで一網打尽にしたい! という方もいるかもしれませんね。