こちらは前回と同じく、ドバイ水害の時期に輸出した、トヨタ「プリウス」です。
船便のスペースがなくなる状況で、いつになったら輸出できるのかと焦っていましたが、なんとか輸出完了にいたりました。
このように、世界中に大きな影響を与えたドバイの降雨。
道路が川になるほどの洪水も起きていたそうです。
その量は、たった12時間で通常の1年分だったとも言われています。
それではいったいなぜ、突然多くの雨がドバイに降り注いだのでしょうか?
調べてみたところ、この時期にやってきた大型の嵐が原因とのことで、ドバイだけでなく近隣国でも甚大な被害が出たそうです。
ドバイは世界中の富裕層が暮らす国。
多くの高級外車が被害に、そんな画像がSNSで散見されました。
これほどの被害が起きた背景には、普段は雨があまり降らない土地、という点も関係しています。
砂漠エリアに位置しているため、雨が多い国のような排水設備が整っていない、という原因もあるようです。
雨が少ないドバイでは、「人工降雨」というシステムもあります。
雲の種まき(クラウド・シーディング)と呼ばれる取り組みで、雲の内部構造へアプローチし、人工的に雨を降らせる技術です。
雨の少ない地域の水不足問題を解決できる一方で、生態系や環境へどのような影響を与えるのか、まだ分かっていない部分も多いテクノロジーの一つ。今後どのように活用され、どのような問題が考えられるのか、地球の一員として、見守っていきたいと思います。