車の心臓と呼ばれることもあるバッテリー。バッテリーがあるから、エンジンが元気に動き、快適なドライブを実現できます。
このバッテリーですが、寒い時期になると、冬眠モードに入りがちなのをご存じでしょうか?
冬になると、バッテリーがあがりやすい、というのは知っているけれど、理由はよく知らない、という方もいると思います。
そこで今回は、寒さとバッテリーの関係について、解説いたします。
冬になると、車のバッテリーが動きづらくなる原因は主に3つ。
①バッテリーの量が減る
意外かもしれませんが、バッテリー液の量は、化学反応によって変わります。冬場はバッテリー液が減る傾向にあり、夏場の80~90%になると言われているため注意が必要です。化学反応が原因で、冬場は充電効率も低下してしまいます。
②始動に必要なエネルギー量が増える
気温が下がると、エンジンオイルの粘度が高くなります。エンジンオイルの粘度が高いと、エンジンをかけるのに必要なエネルギー量が増えるため、バッテリーの負担が増えてしまいます。
③電気の使用量が増える
冬場は、エアコンが欠かせなかったり、早い時間からライトを点灯する必要があったり、電気の使用量が増えます。バッテリーから電気を取り出す量、回数が増えるため、バッテリーがあがりやすくなります。
【バッテリーの冬眠を防ぐには?】
冬場の寒さなどが原因で、バッテリーが動かなくなってしまうのを防ぐなら、定期的に車に乗るのがおすすめです。近場しか移動しない、という場合、必要な電気を充電できず、バッテリーあがりが起きてしまいます。
目安としては1~2週間に1度、1時間くらいのドライブをすると、良いバッテリーの状態をキープできます。
バッテリーは消耗品のため、定期的にチェックして、古くなっている場合は早めに買い替える、という行動も重要です。
必要なときに動かず、困ってしまった……そんな結果にならないように、バッテリーを眠らせない習慣を心がけてみてください。