今回はオーストラリア「ポートケンブラ港」向けに、BenzS560を輸出させていただきました。
白いボディがとても上品な一台。
この後港で、輸出の時を静かに待ちます。
ベンツと言えば、やはり印象的なエンブレムが特長です。
ベンツマークとして親しまれていますが、実は正式名称があり、「スリーポインテッド・スター」呼ばれています。
「スリーポインテッド・スター」が表す3つのポイントは、陸と海と空。
3本の線が伸び、星を形成する形状は、それぞれの世界でモビリティの発展を目指す、という想いが込められているそうです。
何気なくカッコいいと思っていたマークですが、壮大な意味があるんですね。
誕生したのは1925年で、現在よりも昔の方が線が太く、より星らしい形でした。
「スリーポインテッド・スター」が生まれる前には、英字でBENZと書かれたエンブレムを使っていた時代もあります。
エンブレムを変更する自動車メーカーが多い中、多少の変更はありながらも、「スリーポインテッド・スター」を長く愛するダイムラー社。
この星の輝きは、100年後、200年後も変わらないかもしれません。
印象的なエンブレムですが、最近はこのS560のような、立体型のものが減っています。
日本では2001年9月、「乗用車の外部突起」にかかわる法律(道路運送車両の保安基準 第18条)が施行され、立体エンブレムがついた車の製造ができなくなりました。
海外でも同じような動きがあり、立体エンブレムが世界的に減少しています。
その一方で、まだ立体エンブレムをつけたベンツも存在しています。
最近のエンブレムは、押された時に倒れる仕組みになっており、このタイプのエンブレムは法律違反にならないとのこと。
いろいろと細かいルールがあるようです。