普段どおりにヤードを歩いていると、どこからどもなく視線を感じるような……。
その方向に目を向けると、なんと!
1978年に販売中断されたマツダ(旧:東洋工業)のGRAND FAMILIAを見つけました!
グランドファミリアが販売終了してすでに40年以上。
こんなところにいたのか、という驚きと感慨深さに包まれます。
当時のキャッチコピーは「ファミリーカーの王様」
現在のファミリーカーを見慣れているかたにとっては、意外かもしれませんが、当時はこのような形が主流でした。
落ち着いたシルバー色が、まさに王様にふさわしいですね。
40年を超える時間を過ごしてきた跡として少し傷があります。
王様の座を子に譲り、現在は穏やかに暮らしている上品な老紳士、といった風情です。
内部を見てみると、右ハンドルのミッション車両でした。
いたるところにアナログ感があふれ、つい見入ってしまいます。
これまでに紹介したレア車の中には、高価ではあるものの販売されている車がいくつもありました。
しかしこのグランドファミリアは、中古車サイトや一般的なオークションではまず見かけない一台。
偶然の出会いに感謝したいですね。
どこの国へ向かうのか分かりませんが、日本車史の証人とも言えるグランドファミリア。
海外へ住まいを移した後も、末永く元気に走ってほしいと願います。